フロッピー起動ツールをCD-ROMから実行する

■ FDDがないパソコン

 

HGSTのFeatureToolやMaxtorのPowermaxなど、ハードディスク関連ツールは、

起動FD(フロッピー)を作成し、そこから起動して実行するものが大半です。

 

しかし、最近はFDD(フロッピーディスクドライブ)を

搭載していないパソコンも増えてきました。

 

USBのFDDがあれば作成はできますが、

USBのFDDからの起動に対応していない場合は実行ができません。

 

 

 ■ CD-ROMから起動させるようにする

 

FDDがなくても、CD-ROMドライブがある場合は、

CD-Rで起動CD-ROMを作成することで実行できます。

 

しかし、Memtest86のように起動CD-ROMイメージが用意されている場合は良いのですが、

それがない場合は、そのイメージから準備しなければなりません。

 

 

 ■ FDイメージ → CD-ROMイメージ → 起動CD-ROM

 

Virtual Floppy Driverというソフト(GENERAL PUBLIC LICENSE)があります。

これは、仮想のFDDを作成するソフトです。

 

これを使うと、お使いのパソコンにFDDがなくても、FDDを用意することができます。

そのFD内のファイル類は、イメージとしてHDD上に作成されます。

 

そのイメージを起動CD-ROMイメージに変換し、CD-Rに焼けば、

起動CD-ROMを作成することができるわけです。

 

 

 ■ FDイメージの作成

 

Virtual Floppy Driverを入手し、解凍してください。

解凍すると「vfd」というディレクトリの中に「vfdwin.exe」というファイルがありますので、

ダブルクリックして実行します。

 

 

 

 

実行すると「Virtual FD コントロールパネル」という画面が表れます。

 

 

 

 

画面の下部に

 

        Virtual FD ドライバが停止されました。

        Virtual FD ドライバが開始されました。

 

と表示されていない場合は「インストール」そして「開始」をクリックしてください。

 

「イメージ」には、作成するFDイメージの名前(任意)を入れます。

例えばMaxtorのPowermaxのイメージを作成する場合、

powermax.img」と入力すると良いでしょう。

 

イメージは「vfdwin.exe」と同じ階層に作成されます。

 

 

 

 

サイズは1.44MBを選択します。

 

 

 

 

ドライブは「A:」を選びます。

これは、大抵FDDはAドライブであるという決まりがあるためです。

 

 

 

 

B:でも作成できますが、Powermaxのインストール先はA:と決まっていますので

B:ではPowermaxをインストールすることができません。

 

FDDが搭載されているパソコンの場合は、既にA:がそれに割り当てられていますので

A:に設定することができません(A:がプルダウンメニューにない)。

 

「ドライバ」は「vfd」ディレクトリ内の「vfd.sys」が指定されているはずです。

 

 

 

 

この状態で「マウント」をクリックします。

上記で「イメージ」に何も入力していない場合は、

クリックすることができなくなっています。

 

 

 

 

すると画面下部に「Virtual FD イメージがマウントされました」と表示されます。

マウントとは、フロッピーをドライブに入れた状態に相当します。

 

 

 

 

この時、マイコンピュータ内に物理的にはないはずのFDDが出現します。

これが仮想FDDです。

 

 

 

 

仮想FDDをダブルクリックすると、

フォーマットされていない由のメッセージが出ますので、フォーマットを行います。

(未フォーマットのフロッピーを開こうとした状態に相当)

 

 

 

 

クイックフォーマットにはチェックを入れないで下さい。

 

 

 

 

仮想FDDであり、実際はHDDにあるため、フォーマット速度はかなり速いです。

 

フォーマット後、仮想FDDを開くと、ファイルがない状態が確認できます。

(フォーマット済みのフロッピーを開いた状態に相当)

 

この状態のまま、ダウンロードしておいた「powermax.exe」を実行します。

 

 

 

 

仮想FDD(A:)は準備されていますから、そこ(A:)に対してインストールするわけです。

 

Powermaxのインストールが終わり、A:を開くとファイルがインストールされています。

この時に、ハードディスク(HDD)の静音化 AMSETの

AMSET.EXE」と「CHIPSET.DRV」も入れておくと、静音化も実行できるようになります。

 

インストールを確認したら「アンマウント」をクリックします。

これでマイコンピュータから仮想ドライブが消えます。

 

ここでの目的は、起動FDイメージを入手することです。

先述したように「vfd」ディレクトリ内に「powermax.img」というファイルが作成されています。

 

 

 

 

これでFDイメージの作成は終了です。

 

 

 ■ CD-ROMイメージの作成

 

上記で得たのはFDイメージですので、CD-ROMから起動するためには、

これをCD-ROMイメージに変換する必要があります。

 

そこで、起動FDイメージをISOイメージに変換するプログラムを入手します。

GUI版とバッチファイル版がありますが、

変換するだけですのでバッチファイル版で良いでしょう。

 

解凍すると「ISOイメージ作成.cmd」というファイルがありますので、

そのショートカットを作成しておきます。

 

 

 

 

ショートカットは様々な方法で作成できますが、

その一例として「ISOイメージ作成.cmd」を右クリックし、

送る>デスクトップ (ショートカットを作成)で

デスクトップにショートカットを作成することができます。

 

 

 

 

上記で作成した「powermax.img」を「ISOイメージ作成.cmd」のショートカットにドロップします。

 

必ず「ショートカットに対して」ドロップしてください。

ISOイメージ作成.cmd」に対してドロップしても動きません。

 

すると、DOS窓(黒い画面)の上に「名前を付けて保存」という画面が出ますので、

powermax.iso」と名前を入れ、保存先を指定して「保存」をクリックします。

 

 

 

 

問題なく変換できると「ISOイメージの作成が完了しました」というメッセージが表示されます。

 

 

 

 

確認できたら何かキーを押して、黒い画面を消します。

 

保存先に「powermax.iso」というファイルができています。

 

 

 

 

これが、CD-ROMのイメージファイルです。

 

 

 ■ 起動CD-ROMを作成する

 

作成したイメージをCD-Rに焼き、起動CD-ROMを作成します。

isoイメージの焼き方は他で多数解説されていると思いますので、ここでは割愛します。

 

 

 ■ 起動CD-ROMから起動する

 

作成したCD-ROMをドライブに入れ、電源を入れます。

作成に問題がなく、CD-ROMから起動する設定になっていれば、起動できるはずです。

 

CD-ROMから起動するためには、予めBIOSで起動順位を設定しておく必要があります。

CD-ROMの起動順位がHDDよりも後だと、HDDにあるOSが起動してしまいます。

 

優先順位を高めておいてください。

 

 

 ■ 注意点

 

作成した起動CD-ROMは、FDとは異なり書き込みできません。

 

HDDツールのログをFDに残すような機能は、

書き込みを伴ないますので実行できません。

 

書き込み禁止にしたFDと同じ状態に相当するわけです。

 

 

 ■ 応用

 

上記の方法を使うと、Powermaxだけでなく、

Drive Fitness TestやFeatureToolもCD-ROMから実行できるようになります。

(現在ではCDイメージも配布されていますのでそちらを使う方が早いですが)

 

また、MS-DOS起動ディスクもCD-ROMから起動できます。